さて、前回は「目標設定」について、お伝えしました。
新年に立てた目標を見直してみたり、新年度を迎えるにあたって、正しく目標を立ててみられましたでしょうか?
前回に引き続き、目標達成するためのコツをお話しします。
今回は「PDCAサイクル」をご紹介します。
「PDCAサイクル」とは
PDCAは1950年にアメリカの統計学者ウィリアム・E・デミング博士によって提唱されました。日本に紹介されたビジネスプロセスです。より良い業務改善を継続して行う考え方です。
現在は、ビジネスシーンに限らず、生活の場や学習生活にも取り入れることが可能です。
「PDCA」とは?
以下の4つの単語の頭文字を取ったものです。
- (P) PLAN(計画)
- (D) DO(実行)
- (C) CHECK(評価)
- (A) ACTION(改善)
簡単に説明しますと、「計画的に行動して、その成果を評価する」というサイクルを繰り返すこと。
また、目標達成のやり方を改善する方法であります。
PDCAの各プロセスについて
目標達成するためのサイクルなので、まずは目標を立ます。
ここでは例として目標を「夏休み明けの漢字テストで90点以上取る」とします。
PDCAの各プロセスを見ていきましょう。
「夏休み中は朝9時から30分、漢字ドリルを2枚やる」と計画する。
計画に沿って実際に行動する。
(計画通りに行動することが難しい場合は、状況に応じて変更することも可能です! )
振り返りをする。
その結果「漢字ドリルを2枚やる」には、時間が足りなかったと気がつく。
次回は漢字の勉強時間を長めに設定してみるなど、具体的に改善するための計画を立てていく。
PDCAサイクルを繰り返すことで、生活習慣力(ここでは朝9時からドリルが出来るための早起き)が上がっていき、計画通りに行動できるようになります。
キッズハウスにこにこでのPDCAサイクルの取り入れ方
さて、キッズハウスにこにこでは、こうしたPDCAサイクルを取り入れて、クラスの活動を行っています。
日常の療育活動を当てはめてみると
- (P) PLAN(計画): 療育計画・指導案の作成
- (D) DO(実行): 療育活動
- (C) CHECK(評価): 療育記録・スタッフミーティング
- (A) ACTION(改善) : 全体的な計画の見直しや改善策の提案
一人一人の子どもの様子を記録しながら、スタッフ同士、振り返りの時間を共有して、現状を把握しています。
また、一人一人の発達には違いがあることが多いので、常に子どもたちを色んな視点で観察しながら活動をしています。
そのためにもPDCAサイクルを繰り返すことで、日々、一人一人の子どもの成長と向き合えているように思います。
スタッフにとって、子ども一人一人に何が必要なのかを考える機会になっていると思います。