ただ「聞く」ということの大切さ

今回は、私が最近出会った2人のかわいいカウンセラーさんをご紹介しながら、「聞く」ということの大切さについてお伝えします。

目次

1人目のカウンセラーさん

1人目は、ミヒャエル・エンデ著「モモ」~時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語~の主人公モモちゃんです。 

私は、この本を何年も本棚に眠らせていたのですが、ようやく最近読み始めました。 
そして、モモがどんな子かを読んだとき、まさにカウンセラーだ!と思いました。 

その描写がこちらです。

小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、相手の話を聞くことでした。彼女はただじっと座って、注意深く聞いているだけです。その大きなな黒い目は、相手をじっと見つめています。すると相手には、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかと驚くような考えが、すうっと浮かび上がってくるのです。

ミヒャエル・エンデ著「モモ」~時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語~

私自身、話を聞いてもらうことで、自分の考えが整理できたり、解決策が思い浮かんだりして、前に進めた経験があります。皆さんも同じようなご経験があるのではないでしょうか。

2人目のカウンセラーさん

2人目は、ご近所の男の子です。 

幼稚園に行くところなのか、制服を着たその男の子と、手を繋ぎ大泣きしている妹ちゃんが、ママの後ろを歩いていました。 

私は、そんな兄妹の後ろを、「どうして泣いてるのかな?」なんて思いながら、向かう方向が一緒だったので、途中までついていくように歩いていました。 

妹ちゃんが大泣きしている間、ママも、手を繋いでいるお兄ちゃんも、ちょっと気まずいような雰囲気を感じた私も、黙って歩いていました。 

すると、突然お兄ちゃんが妹の方を向いて 
「風に吹かれたんだよね!」 
と笑顔で話しかけました。 

妹ちゃんは、「うん」と頷いて、その瞬間に笑顔になり、その様子をみたママとお兄ちゃんもケラケラと笑いました。 
そして、お兄ちゃんが、手に持っていた妹ちゃんの帽子をかぶせながら、楽しそうに手を繋いで歩いていきました。 

  • 気持ちを分かってもらえるだけで嬉しいこと 
  • 子どもには子どもなりの力があること 

相手が伝えたいことをそのまま聞くこと、感じたままを感じ取ること、ことばで言うことは簡単ですが、聞き手のフィルターがあるために、とっても難しいことだと思います。 

その点、子どものフィルターは大人ほど複雑ではないので、「そのまま」を受け取ることが上手なのかもしれません。

自分が自分のカウンセラーになる 

自分自身が自分の気持ちに寄り添えたら、それが一番のカウンセラーです! 
そして、自分自身が自分に寄り添うことのできる力が身につくためには、寄り添ってもらう経験だったり、自分の気持ちを理解することも必要です。 

にこにこでは、子ども達の様子をみながら、活動を行う中で経験する、「嬉しい」「楽しい」「恥ずかしい」「悔しい」など、その子が感じたまま「嬉しいね」「悔しいね」と声を掛けるよう心掛けています。 

TEL : 043-216-2537

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