発達に大切な「基礎感覚」とは?

こんにちは!キッズハウスにこにこです。

今回は、発達に大切な「基礎感覚」の働きについて、お伝えしたいと思います。
皆さんは「基礎感覚」についてご存知でしょうか?あまり馴染みのない言葉なので、初めて知る方も多いですよね。

では「五感」についてはいかがでしょうか。
何かを感じることを感覚といいますね。
感覚は、

  1. 視覚
  2. 聴覚
  3. 嗅覚
  4. 味覚
  5. 触覚(皮膚感覚)

の五つに分けられるので、「五感」と呼ばれます。

「基礎感覚」とは「五感」よりさらに基礎となる部分の感覚のことで、日常生活では自覚せずに使わています。
そしてこの「基礎感覚」は無意識的に使われているからこそ、お子さんの困った行動の原因や生きづらさにつながっていたとしても、周囲の大人が気付けないことがあるのです。

目次

基礎感覚って?

基礎感覚には「触覚」「前庭覚」「固有覚」という、3つの感覚があります。

  • 触覚 = タッチ感覚
  • 前庭覚 = バランス感覚
  • 固有覚 = ボディ感覚

私たちはこれらの感覚を常に無意識的・自動的に使っています。
そのため、実感することは難しいですが、もしもこの感覚が無くなってしまったら、姿勢を保つことも、移動することも、そして自分という存在を意識することも、できなくなってしまうかもしれません。

もしも基礎感覚がなかったら?

もしも手の触覚がなくなってしまったら?
麻酔をして、何も感じなくなった指で卵を掴んでみると、どうなるでしょうか?
ついいつもより卵を強く握ってしまい、つぶしてしまったり、あるいは、弱くにぎってしまって落としてしまったりするでしょう。
適切な力で素早く物を持ったり、器用に操作するためには、視覚による調節だけでは不十分です。微妙な皮膚感覚による触覚のフィードバックが、私たちの日常生活を支えています。

例えば、タッチパネルに専用ペンでサインを書くとき、うまく書けなかった経験はありませんか?
これは、紙に鉛筆で書くよりも、触覚へのフィードバックが少なく、微調整ができないためとも考えられます。

もともと触覚刺激の受け取りが弱いお子さまは、紙に書くときにも同じことが考えられます。その場合には、フィードバックが多く得られるような「柔らかい下敷き」や「ザラザラした下敷き」をおすすめしています。

同じように、「前庭覚」「固有覚」も、個別に働くということはなく、他の感覚と一緒に働きながら、姿勢や運動などを支えています。

基礎感覚を育むには

私たち親世代が子どもの頃は、基礎感覚を総動員した生活がまだ身の回りに残っていました。生活や遊びを通して、自然と基礎感覚を育むことができていたのです。
例えば

  • 布団の上げ下ろし
  • 雑巾がけ
  • ブランコ
  • うんてい
  • 回旋塔
  • おにごっこ
  • 缶蹴り
  • だるまさんがころんだ
  • おしくらまんじゅう
    など

昔に戻ることはできないけれど、今できる方法で基礎感覚を十分に体験することで、意識せずとも環境に合わせて身体を動かすことができるようになります。
基礎感覚が発達すると、他のことに意識を向ける余力が生まれます。
次回のコラムで、基礎感覚を育む遊びについてお伝えします!

キッズハウスにこにこでは、基礎感覚をたくさん使えるよう楽しい遊びや動きを取り入れたプログラムを、日々考えてカリキュラムを組んでいます。

水を飲んでから、裸足で活動開始!

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