こんにちは。 キッズハウスにこにこです。
感覚の違いとは
さて、今回は「感覚の違い」について、お伝えしたいと思います。
一人ひとり「感覚が違う」ということは、皆さんもご存じのことと思います。
分かりやすい例だと
- 味覚の「辛い」「辛くない」
- 嗅覚の「匂う」「匂わない」
など、同じものでも人によってどう感じるかは違いますね。
無意識に使っている感覚について
上記の例のように、味覚や嗅覚ですと、どう感じているのか自分でも分かりやすいですし、相手にも伝えやすいのですが。。
視覚や聴覚、そして無意識的に使っている感覚(触覚、前庭覚、固有覚)となると、とても複雑すぎて、自覚するのも、相手のものを観察するのも、なかなか容易ではありません。
子どもであれば特に、自分が感じているものを、どう言葉で表現するのか、なかなか難しいと思います。
また、生まれてからずっと感じている「当たり前」のことなので、そうではない感覚を経験しないと、「違い」にも気づきにくいかもしれません。
翻訳家のニキリンコさんは、大人になって自閉症(アスペルガー症候群)と診断され、感覚や捉え方の違いについて、著書の中で語られいます。
私が印象に残っているのは
- 自転車に乗って、顔に当たる風が「痛い」
- シャワーが当たるお湯が「痛い」
ということでした。
自分は「気持ちいい」と思うことが、全く逆の「苦痛」と感じる人がいるということに、衝撃を受けました。
「みんなも同じように感じているだろう」とすっかり思い込んでいました。
そして、感じ方が違えば、反応が変わるのも当然ですね。
受けた刺激を、どう処理し、どう反応するかは、発達段階やキャラクター、心理状況によって、本当にさまざまです。
療育の中では
療育の中では、子ども達の「反応」を観察し、「どうしてこういう反応なんだろう?」と考えたり、「こうやったら、こんな反応を引き出せるかな?」と期待しながら、カリキュラムや関わり方を工夫しています。
そして、子ども達の素敵な表情や、素晴らしい動き、喜びの声などは、私たちにとっても励みになります。
今年も、子ども達の素敵な反応をたくさん引き出せるよう、スタッフ一同、努力を重ねていきたいと思います。
最後に、感覚のことを学ぶと、神経や脳の働きなども触れることになります。
触りのところしか学んでいませんが、いかに人体が複雑で難解なシステムなのか(!?)ということだけは分かりました。
この身体や感覚は、当たり前ではなく、有難いことなんだと思います。
感覚の違いが分かる動画をシェアさせていただきますので、もしよかったらご覧ください。
☆絵本「発達凸凹なボクの世界」
