「指差し」にまつわる、あるお子さんのエピソード

指差しにまつわるお子さんのエピソード

こんにちは!キッズハウスにこにこです。
さて、今回は「指差し」について、お伝えしたいと思います♪

目次

「指差し」された時の反応

皆さんに質問です!

もしも隣にいる人が、突然ある方向を指差したら、あなたはどんな反応をしますか?きっと、その人が指差しした方向を見るのではないでしょうか。

「何があるの?」
「何が言いたいのかしら?」

相手が伝えたいことを探すために。

空に虹があったら、「きれいだね」と相手と感動を共有したり、
森の中に熊がいたら、2人はそーっと後退りしながら逃げるでしょう。

ことばが無くても、「指差し」という動作で、2人は情報や気持ちを共有して、コミュニケーションをとることができますね。

「指差し」にまつわる、あるお子さんのエピソード

ことばで意思表示をすることがまだ難しいA君と、ボール遊びをしていた時のことです。
A君に、ボールを投げるように、ことばで伝えたり、お手本を見せたりしました。

A君は、真似がとても上手なので、すぐにボールを投げてくれると思ったのですが、手で投げるのではなく、ボールを足で蹴ろうとします

指示が伝わっていないかな?と思いながら様子を見守っていると、A君は、ボールを抱えて座りこみ、床に貼ってある足形マークと、自分の足を「指差し」しました。 

「ボールを蹴りたい!」と伝えているんだ!

はっとして、「蹴りたかったんだね。蹴っていいよ!」と促すと、A君は素早く立ち上がり、とても楽しそうにボールを蹴り始めました。

A君の表情には、ボールを蹴る喜びと、自分の気持ちが伝わったという満足感が表れているように感じました。
この場面で「ボールを手で持って投げるんだよ。」と一方的に言われ続けたり、怒られたら、意思を伝えることを諦めてしまったかもしれません。

一方で、A君が意思表示する前に、「蹴りたい」という気持ちを察して、「やっぱり、ボール蹴りにしょうか」と対応していたら、A君が意思を伝えようと工夫する学習の機会を、奪っていたかもしれません。

「指差し」を通して育つもの

お子さんが自ら意思表示して、それを受け止めてもらうという経験が、ことばの理解や獲得、ことばを発する意欲が育つ土台になるのですね。

虹を見つけた時や、熊に遭遇した時の例は、大人だったら、視線を動かすだけでやり取りできるかもしれません。

けれども発達の観点で見るとそこへ行くまでには、この指差し段階のコミュニケーションが土台となって、やりとりが積み重なって行きつくのだと思います。

にこにこの療育では、「ちょっと頑張ればできる」「人の助けを借りてできる」「人と関わって楽しめる」ように、一人ひとりに合わせて活動を考え、環境を設定し、声かけや距離感などを調整しながら、学習の機会を提供できるようにしています。

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