不登校のお子さまを持つあるお母さまの手記

不登校のお子さんを持つお母さんの手記

こんにちは!キッズハウスにこにこです。

今回は、お子さまの成長を温かく見守る、あるお母さまの手記をシェアさせていただきます。

<手記より>

不登校により、家でこもりがちな我が子は、動画などを見ることが多く、音を楽しむ動画をよくみていました。
動画の一つにシェービングフォームと粘土を合わせて、こねまくるというのがあり、やってみたい!と言うので、買ってきてあげました。

その日から、毎日毎日それをこねていました。テレビを見ながらでも、手はこねていました。
でも、だんだん固まってきたり、においが出てくると、作り直したいと言い、追加でシェービングフォームと粘土を買いに、私が行っていました。

あまりいい匂いとも言えず、ずっとこねている姿も異様に感じ、少し心配な気持ちもありましたが、頼まれると、買い足していました。

いつまで続くんだろう、とかなり不安でしたが、その後、粘土を買えないことが続き、だんだん求めてこなくなりました。

私は、”感覚”について聞いたり、教えてもらった時に、柔らかいボール(ストレッチボール)を触って離したがらないお子さんを見る機会がありました。
「そのボールを触っていることで気持ちが落ち着くのかもね」と説明され、自分の子どもの行動を思い出しました。
 
我が子が、あのとき毎日、一日中こねていたのは、そうすることで気持ちが落ち着いていたのかもしれないなぁと。
そして、「行動を無理にやめさせなくて良かった」ということを言われ、すごく安心しました

お母さまの、いつまで続くのだろうかという先の見えない不安や、要求を受け止めるか断るかどうかの葛藤が伝わってきますね。

このお子さんの場合は、触覚や音などの体性感覚を十分使うことで、感覚の満足感が得られ、気持ちが落ち着き、「粘土が手に入らない」ことを受け入れられ、行動を終えることができたと言えるかもしれません

「大人が問題と思う行動も子どもなりの理由がある」という視点で捉え、ひと呼吸待って見守ることを意識し、いったん、今の子どもの状態をそのまま受け止める。
言うのは簡単、やるのは難しいですが、心に留めておきたいことです。

この手記をご覧になった八街こどもクリニック院長の向後先生よりご意見をいただいたので、ご紹介します。

東田直樹さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」という本があります。

その本の中でも、感覚刺激について取り上げられていますが、クリニックでも、ADHDのお子さんが、回る椅子でずっとグルグル回る様子がよく見られます。

そして、ほとんどの大人はそれを注意してやめさせようとします。
発達系に限らず、人はその行為に必ず意識的か無意識的、生理的に意味があります

よほどの危険行為でなければ、見守って欲しいと思います。

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