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お母様のご経験談の紹介

こんにちは。 キッズハウスにこにこです。
今日は、前回の配信を読んだ方からのご質問を、ご紹介します。(ご了解いただいています)
前回は自信と自己肯定感の違いについてお伝えしましたが、質問内容は、「成功体験が積み重ならない、自信につながらないのはどうしてですか?」というものでした。
スポーツクラブで、ファインプレーをして、仲間やコーチにとても褒めてもらえたのに、次の時には、自信がない様子で、プレーもいつも以上に精細を欠いたものだった、とのこと。
本当の気持ちは本人にしか分からないことですが、この場合は、ファインプレーがたまたま上手くいったこと、だったからではないかと思います。
自分で練習を重ねてイメージして、狙ったプレーが出来たのだったら自信に繋がったと思いますが、たまたまできたファインプレーを褒められて、次回もそれを期待されると思ったら、その子にとっては不安につながると思います。
運も実力のうち!といって、自信をつけていける子もいますが、慎重派の真面目なタイプだったら、そうはいかないでしょう。
良い結果だけを褒めると、不安を合わせもつことがある、というのはこういう事例があてはまると思います。
次は、療育へ通った経験をお持ちの別のお母様のお話です。
息子が3,4歳の頃、幼児教室の帰りに、離れて遊ぶ子ども達をよそに、お母さんたちが談笑しているのをとても羨ましく思っていました。
それは、私の息子は、目を離している時に、何かの拍子で他の子に嚙みつくことがあったため、一時も目を離せなかったからです。
歯型を付けられずっと泣いているお子さんの手を冷やしながら、「ごめんね、ごめんね」と謝り、怒っているお母さんに「申し訳ありません」と、謝り続けた場面を今でも思い出します。
帰宅後、「噛むのをやめさせたい」思いから、息子の腕に嚙みつき、大泣きする息子に「ねっ、痛いでしょ!噛まれたら痛いのよ!」「噛んじゃダメなの!」と怒鳴っていました。
息子は言葉が遅かったため、「イヤだ」「どいて」「びっくりした」等々の意思表示が「噛む」という行動になっていたのだと思います。
今思えば、「噛まれて痛い」のと「お友達を嚙まない」ということを、子どもが分かるはずもなく、実際私が息子に痛い思いをさせても、噛まなくなりませんでした。
数年経ち、言葉で意思を伝えられるようになった頃に、自然と噛まなくなりました。
とてもかわいそうなことをしていたと思います。
お母様の罪悪感の叫び声が聞こえるようですね。 どんなに辛い日々だったことでしょう。
こういう日がいつまで続くのかと不安でいっぱいだったことと思います。
言葉で意思を伝えられるようになると、噛まなくなる、ということを知っていたら、どれほどこのお母様は救われたことでしょう。我が子を噛んで痛みを教える必要もなかったと思います。
にこにこでは、言葉が遅いお子さんへ、写真や絵カード、ジェスチャー(ベビーサインやマカトンサイン)などで、意思表示することを指導に取り入れています。
子どもの行動には意図があります。その意図を上手に汲んであげると、問題行動は消滅か軽減していきます。
お母さんが一人で抱えこまずに、一緒に関わり方を考えていきましょう。