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触覚を育てるドキドキ♡ボックス

こんにちは。キッズハウスにこにこです。
さて今回は、キッズハウスにこにこのカリキュラムの一つ「どきどき♡ボックス」をご紹介しながら、触覚についてお伝えしたいと思います。
どきどき♡ボックスとは?
「どきどき♡ボックス」というのは、箱の中から触覚だけを頼りに、お題のものを取り出すという課題です。
箱の中には、野球ボール、ストレッチボール(ぷにぷに柔らかい触感で子ども達に人気のボールです)、ゴルフボール、テニスボール、紙のボール、石、などが入っています。
指や手でものにふれ、素材や大きさなどを区別することで、触覚の「識別系」を育てる課題です。
感覚がとぎすまされているという実感、「できる」「わかる」という実感がもてやすい課題でもあります。
この活動をしているとき、子ども達は、正解を引き当てようと指先の感覚に集中し、とても真剣な表情をします。
どきどき♡ボックスが育てる「触覚」について
「触覚」は、私たち大人が生活するうえでも常に働いている、縁の下の力持ち的な感覚です。
例えば、カバンの中に手を入れて鍵を探しだせるのは、「識別系」の触覚が働いているからです。
当たり前すぎて、その存在の影響力、ありがたさが分かりにくいかもしれません。 まるで、空気や水、家族のような存在(!?)
身体性認知科学という分野では、触覚が、私たちの意思決定や心の在り方に影響を及ぼしているという実験結果が次々と明らかになっているそうです。
「ふだん何気なく行っている膨大な選択行為が、たまたま手にした温かいコーヒーや、洋服の着心地などに左右されている。 更にいえば、触覚は、気持ちや判断を変えるだけではなく、物事を深く理解するためにも必要なのではないか」 と『触楽入門』という本に書かれていました。
自分自身や子どもの無意識的な行動や選択も、こういう知識を得ることで、何か気づくキッカケになるかもしれません。
この深い触覚の世界、ご興味ある方に『触楽入門』オススメです。