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絵本のご紹介 -ママはかいぞく-

キッズハウスにこにこです。
今日は、絵本のご紹介をしたいと思います。
子供の頃に読んだ絵本
子どもの頃に読んだ絵本の中で、 大人になっても心に残っているような 1 冊は、ありませんか?
何度も繰り返し、読み返したくなるような素敵な絵本との出会いは、大切ですね。
子供向け絵本の中には、大人になっても面白いと感じたり、感動したりする作品も沢山あります。
時には、子ども時代には感じなかったことや新しい発見ができたりします。
また、大人になってから読んでみた絵本、心に刺さる絵本、読み聞かせをしていたら、思わず、心に響いてくる絵本との出会いもあります。
お子さんと読んでみて欲しい1冊
今日は、数ある絵本の中から、子どもと一緒にぜひ、読んでほしい1冊をご紹介します。
「ママはかいぞく」
作:カリーヌ・シュリュグ
絵:レミ・サイヤール
訳:やまもと ともこ
『ぼくのママは かいぞくなんだ。ふねのなまえは<カニなんてへっちゃら>ごう。もう なんかげつもまえから ママは たからのしまを めざして、かいぞくなかまと そのふねで たびをしている。』
こんな書き出しの「かいぞく」になったママの冒険物語。
実は隠されたもう一つのお話があるのです。
この絵本は 2018 年にフランスで出版されて、その後大きな話題となって、現在 9 か国で翻訳されているそうです。
日本では 2020 年に翻訳、出版をされましたので、私が出会ったのは、大人になってからです。
一見するとユーモアがある、かいぞくの冒険話です。
明るいタッチで、子どもが読んで、わくわくするようなストーリーですが、実は、お母さんの乳がんとの闘いが描かれているストーリーなのです。
しかし、絵本の印象は、とても明るいイメージで捉えられるような表現ばかりでした。
お母さんが青ざめてしまっている様子や元気がない場面もありましたが、暗くなるイメージが最後まで読んでも残らなかったのが印象的でした。
他の絵本同様、少ない文字数で表現されたストーリーなのですが、乳がんの闘いを明示していないにも関わらず、お母さんが乳がんと闘う姿が感じられ、もう一つのストーリーに気がついた時は、感動させられました。
絵本には、色んな問題をテーマにしたものがありますね。
時には学びにもなり、新しい視点も生まれてきます。心の癒しにもなりますね。
あなたにとって、心に残っているそんな一冊がありましたら、 ぜひ、教えてください。